原因は原料の不足です。全国でヒット商品となった「サヴァ缶」を手がける岩手缶詰が、岩手県釜石市にある工場の操業を5月末で一時休止することが分かりました。

岩手缶詰の釜石工場は2016年に操業を開始し、サバやイワシの缶詰を製造してきました。

国産のサバを原料に製造する「サヴァ缶」は、岩手県内外で販売され、ヒット商品となりました(現在は生産停止中)。
しかし、ここ数年サバの水揚げ量が低迷していて、会社によると「三陸産にこだわってきたが加工に適したサイズの確保が困難になった」ということです。このため5月末で操業を一時休止します。原料の確保など状況が好転すれば再開する方針ですが、現時点で見通しは立っていません。

従業員26人については、県内の別の工場への配置転換を予定しています。
山下純明社長は「創業の地でもある釜石で何とか生産を継続したかった」などとコメントしています。