全国的に高騰しているコメの話題です。
銀河のしずく、金色の風に続く岩手県オリジナルの水稲品種「白銀のひかり」の本格的な作付けが始まりました。新たな県産ブランド米に期待が高まります。

14日は久慈市大川目の25アールの圃場で、達増知事が自ら田植え機を操り「白銀のひかり」の苗を植えました。
「白銀のひかり」は、高い食味の「銀河のしずく」と、低温に強い「ふ系243号」をかけ合わせたもので、県北向けのオリジナル品種として県が10年余りをかけて開発しました。
県北の主力品種「いわてっこ」に比べ、7%ほど収量が多く、銀河のしずくに似た大粒でつやがあるコメに育ちます。

(達増拓也知事)
「収量も多く、味も大変おいしいということで、全国に打って出られるようなオリジナル品種「白銀のひかり」を開発することができました。
どんどん、県も力を入れて宣伝して、県内外に「白銀のひかり」を広めていきたいと思います」


(江幡記者リポ)
「オリジナル品種『白銀のひかり』開発の背景には風がありました」

久慈地方は冷たい海よりの風「ヤマセ」が入ると、田植え後の苗が根付きにくい傾向があります。
このため、この地域では「銀河のしずく」や「金色の風」などのブランド米は栽培できませんでした。

(JA新いわて久慈地域白銀のひかり栽培研究会 新井野勉会長)
「とてもうらやましく思っていました。何とかこの地域でもこういうおコメを作りたい。食味はモチモチとした食感であると思っています」

県北の気候に適したオリジナル品種「白銀のひかり」は久慈市や八幡平市などの約110ヘクタールで作付けされ、秋に販売される予定です。