山林火事の発生からまもなく1週間となる中、避難した人を受け入れる避難所の課題も見えてきました。

(JNN取材団(TUY)深田倫寛記者)
「2日に午後に避難所として開設されたこちらの旧吉浜中学校では、新たな避難者の受け入れの準備のために空き教室には仮設のテントが並んでいます」
現在およそ1200人が避難生活を送る大船渡市ではおととい、新たに旧吉浜中学校が避難所として開設されました。

こちらの避難所に身を寄せている人は、きのうの夜の時点で12人でしたが、担当者によりますと新たな受け入れが続々と決まっているということです。一方こちらは三陸公民館に開設されている避難所です。建物の1階から3階まで全てが避難所となっていて、およそ1週間の間、250人ほどが避難生活を続けています。中にはこんな人も…

(佐々木一幸さん)
「(Q車では何泊くらい過ごされましたか?)27・28...5日間ですかね」
綾里地区に住む佐々木一幸さんとその家族です。
幼い子どもがいるため周囲に気を遣い、三陸公民館の駐車場で5日間車中泊を続けてきました。
しかし避難生活の長期化に伴って避難所の中に入ることを決めました。
(佐々木一幸さん)
「足が狭かったので、伸ばせればなって」
(5歳の息子さん)
「Qテントの中で寝るのは?楽しみ」

(佐々木一幸さん)
「来た時でもういっぱいだったので入れるだけでも嬉しい。(物資がたくさんあって)助かります。とりあえず一安心みたいなところ、どこで寝ようかなと思っていたから」
佐々木さん一家は、空いていたスペースになんとか入ることができましたが、三陸公民館での新たな受け入れは厳しい状況です。

市は避難指示の区域が拡大した場合には新たな避難所を開設する方針ですが、避難所によって受け入れの状況に差が出始めていて、課題となっています。