絶滅したと思われていたヨーロッパヒラガキが実は三陸海岸に定着していたことを明らかにした論文が優れた研究として知事表彰を受けました。

14日は三陸をフィールドとする研究論文の表彰式が県庁で行われ、岩手県知事賞と特別賞を受賞した3人が佐々木副知事から表彰状を受け取りました。
この中で県水産技術センター研究員の寺本沙也加さんが書いたヨーロッパヒラガキの研究論文は一般の部・県知事賞を受賞しました。


寺本さんは論文の中で、1950年代にオランダやフランスから日本に持ち込まれ三陸でも養殖を試みたものの上手くいかずに断念し、その後消滅したと思われていたヨーロッパヒラガキが県内の複数個所で生息していることを確認し、中でも山田湾では定着していることを地元漁師らの協力を得て明らかにしました。

(寺本さん)
「岩手の水産業を盛り上げようと思って行った研究がこのように評価されて
非常に嬉しく思います」

寺本さんは今後、ヨーロッパヒラガキの種苗生産や養殖技術の確立に向けて研究を続けます。