岩手県は20日、中部保健所管内の障がい者支援施設で、サポウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生があったと発表しました。重症者や入院した人はなく、症状のある人はいずれも回復傾向にあるということです。
県によりますと集団発生の起きた障がい者支援施設では、入所者と職員139人のうち16人が嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴えたということです。
環境保健研究センターで実施した検査の結果、症状のあった3人全員からサポウイルスが検出され、集団発生が認められました。
保健所の調査で、施設の食事を原因とする食中毒は否定されていて、保健所は施設に対し、手洗いや消毒などの二次感染対策を指導しています。
2024年度県内で発生した感染性胃腸炎の集団発生は28件で、2023年度の同じ時期に比べて3件多くなっています。