8月の記録的な大雨による災害で、避難所の開設の遅れなどの課題が浮き彫りとなった盛岡市は、対応の検証結果を公表しました。

8月の記録的な大雨による災害の発生直後の対応について市が検証した結果は、13日盛岡市役所で有識者などを招いて開かれた会議で示されました。
8月27日の午後8時ごろ県の内陸部に線状降水帯が発生し、盛岡市では短時間に猛烈な雨が降りました。
この日の午後10時半ごろ、市は市内の7地区に避難指示を出しましたが、この時点で開設された避難所は3か所のみでした。
また大きな被害が出た米内川沿いの地区に避難所が開設されたのも午後11時半ごろと遅れるなど課題が浮き彫りになりました。
市がまとめた検証では、災害警戒本部で住民からの電話への対応を行ったことが、河川の水位などの情報の整理、分析に遅れを生じさせたとしている他、県との連携不足もあったとしています。

(吉田尚邦 危機管理統括監)
「今回の反省、教訓の中では情報が各関係機関から十分に集まらなかった、集められなかった。連携をこれまで以上に密にして、市民の皆さんに還元していく」

市は20日、市議会に検証結果を報告する予定で、具体的な対応策については今後検討する予定です。