社会人として必要な金融の知識を学ぶとともに、最近増加している「闇バイト」が絡む犯罪の防止を呼びかける特別授業が岩手県一戸町の高校で行われました。
この特別授業は東北財務局盛岡財務事務所が岩手県内の学校で年1回以上企画しているもので、警察と合同で実施するのは初めてです。
9日は岩手県立北桜高校の3年生71人を対象にお金の知識と闇バイトをテーマに授業が行われました。
お金の知識では来年度から1人暮らしを始める生徒が多いことから、支出額など生活費を記録して家計管理する重要性やクレジットカードを使うときの注意点などの説明が行われました。

(闇バイト講義)
「高額、即日現金だとか~副業のサイトは全部闇バイトだと思ってください」
闇バイト防止についての授業では警察官がSNSを使って「簡単・高収入」などという文言で言葉巧みに誘う闇バイトの募集から実行までの実際に行われた手口を紹介し、絶対に応募しないように伝えていました。
警察によりますと、県内では10月中旬以降、本人や家族などの関係者から闇バイトに関する相談が数件寄せられているということです。
(男子生徒は)
「Xとかで闇バイトの情報が流れてくることもあるので気を付けていきたい」
(女子生徒は)
「3年生になって成人でもあるので、成人してから(闇バイトの勧誘が)頻繁にくると思うとより気を付けないとと思う」

盛岡財務事務所と警察は今後も協力して金融の知識を伝えた上で闇バイトの防止に努める方針です。