5年おきに実施される統計調査「農林業センサス」によりますと、2005年に7万近くあった農業経営体は、2020年の最新調査で半数の3万5000ほどまで減少しました。

県は新規就農者を増やそうとイベントの開催などに取り組んでいますが…

(農業者 八幡平市)
「私は30年以上(農業を)やっているが、若い人はなぜ農業に携わらないかというと、儲からないですよはっきり言って。
肥料の価格、農機具の価格が上がっている。関連したものはほとんど軒並み値上がりしている。
本来のような米作りの姿じゃない」

物価高騰の影響も受けながらの厳しい営農現状に農業者は農作物の価格の安定が最も重要と訴えます。
(農業者 八幡平市)
「安定した価格で『米作りしていて良かった』と思えればいいが…。『ダメだダメだ』と言っていたら、子どもは誰もやる気はしない」

一方で漁業は近年の不漁による漁業者への影響が深刻です。過去20年間の県内の漁獲量の推移です。

2005年におよそ15万トンあったものが、2022年には7万5000トンほどにまで減少しています。