9割厳格で1割のユーモアを持つ恩師の素顔
馬場佑里香記者
「誰もがする日常の動作を真摯に研究された海野教授は、どのようなお人柄だったのでしょうか」
高原幹教授
「海野教授は旭川医科大学の初代教授で、私はその教室員でした。当時は非常に厳格で、週に1回のカンファレンスで勉強不足だとお叱りを受けることもありましたが、そのおかげで自分を立て直すことができ、本当に勉強になりました。私たちにとっては少し怖い存在でしたが、患者さんの目を見てきちんとお話をする、とても優しい先生でした。信頼も非常に厚く、海野教授を目指して病院に来る患者さんもいらっしゃいましたね」
馬場佑里香記者
「そんな厳格な先生が、鼻のかみ方というユーモアのあるテーマを選ばれたのはなぜだと思いますか」
高原幹教授
「海野教授は鼻腔生理、いわゆる空気力学の専門家であり、その研究のど真ん中にいるテーマだったのだと思います。また、海野教授は9割くらいは厳格でしたが、残り1割くらいは遊び心というか、たまにニコッとするようなユーモアをお持ちでした。厳格なだけでなく、少しブレイクを入れるような気さくな面を垣間見せるところが、典型的な素晴らしいリーダー像だったと思います。昔は臨床もしながら研究もするという二足のわらじが普通でしたが、お忙しい中で本気で取り組まれていたのだと思います」







