脱出した6人が初めての団体交渉へ
この農場から脱出した6人は、札幌地域労組に保護されています。
9月9日、6人は札幌地域労組の支援を受け、一連の暴行やセクハラへの謝罪のほか賃金の支払いを求める団体交渉に臨みました。
被害を訴えるミャンマー人男性(9日午前・札幌市中央区)
「(何を訴えたい?)同じ労働者が入ったら私たちみたいにやらないで、『わからない時はちゃんと教えてください』と言いたいです」
被害を訴えるミャンマー人女性(9日午前・札幌市中央区)
「心配です」
「(何が心配?)社長の顔を見るのが怖いです」
札幌地域労組 鈴木一顧問(9日午前・札幌市北区)
「今回の一連の暴行だとか、ハラスメント、セクハラに関して悪いと事実を認めるかどうか。正義は我々側にある。私たち札幌地域労組に国境は関係ない、非常に張り切っている」
熊谷七海記者(9日午前10時半ごろ 札幌市中央区)
「ミャンマー人たちが団体交渉へと会場に入っていきます」
藤岡充人記者(9日午前10時半ごろ 札幌市中央区)
「ミャンマー人側との団体交渉のため、農業法人の幹部らが会場に入っていきます」
ミャンマー人側が出席を求めていた町議の男性は姿を見せず、男性の長男や法人の代表らが出席。
団交では、6人が自らの言葉で訴える場面もありました。
被害を訴えるミャンマー人
「私たちは親元を離れて日本まで働きに来ました。どうして私たちにこんなことをしたのか、今までわかりませんでした。本当にとても悲しいです」
未払い給与の支払いに応じるもセクハラは否定
およそ2時間半におよぶ団交で今回、交渉が進んだのは。
札幌地域労組・鈴木一顧問
「ガソリンをこぼしたことで15万円の罰金、これを払わされたことがあった。これについては全額返金に応じる」
「今いる6人は最後の給料を受け取っていない。これは週明けにも払われる」
法人側は金銭面の要求には応じる姿勢を見せたものの、セクハラについては否定したということです。
また、今回の団交では暴行については話し合われませんでした。
団交終了後、暴行の様子が映っている動画を記者が男性の長男(40代)に見せると。
熊谷七海記者
「これはお父さんですか?何も言わないですか?」
長男は口を開くことなく足早に会場をあとにしました。
一方、団交の場に姿を現さなかった、町議の元を訪ねると。
磯貝拓記者(9日午後1時ごろ 京極町)
「HBCの磯貝と申しますが、御在宅でしょうか?」
不在なのか、応答はありませんでした。
「泣き寝入りせず声を」次回の団交で暴行を検証へ
札幌地域労組 鈴木一顧問
「私たちが抗議しているときにミャンマー人達は泣いていました。やっと自分たちの悲しみ、怒りの思いの一部が少しでも組合を通して抗議できたことが、彼らや彼女たちに伝わったと思います」
次回の団交は、来週18日。きょう話し合われなかった「暴行」について、双方が証拠を提出し、事実関係を確認する見通しです。
札幌地域労組に取材した9日の交渉結果は以下のとおりです。
▼ミャンマー人側が求めた未払いの賃金は、農業法人側が支払う考えを示す
▼ミャンマー人の男性2人が、車にガソリンをこぼした際に取られたという現金15万円は全額返還
▼棒で殴るなどの暴行や尻を触るなどのセクハラについては「町議が尻を触ったことはない。指先で軽く肩を突いたことはある」と回答。暴行やセクハラをめぐる謝罪はない
ミャンマー人側は町議の出席を改めて求めていて、今後の行方が注目されます。







