検察が独占する証拠。「出てこなかった」と言われた不都合な真実
3つ目の驚きは、証拠が誰のものか、という問題です。
捜査機関が家宅捜索で集めた証拠は、すべて検察が管理します。
弁護側はカーテンの向こうに何があるか想像しながら、「これを出してほしい」と要請するしかない。
私の無罪の決め手となったフロッピーディスクの存在を尋ねたとき、担当の検事は「出てこなかった」と言いました。
実際には改ざんされたうえで係長に返却されており、「返したから存在しない」という論理が通っていたのです。
最終的に、真面目な事務官が家宅捜索で押収した物品を一つひとつコピーして残していた紙の資料の中から、その痕跡を見つけることができました。奇跡のような話でした。







