息子の尊厳はこの裁判にはない

田中友規さんの母親(北海道小樽市・29日午後)

田中さんの母親
裁判を通して感じたことは、息子の尊厳はこの裁判にはないなというふうに感じました。

生きている側、加害者側の尊厳を大事にされ、みんながほぼ入っている自動車保険に加入しているから(との理由で)この量刑です。到底納得いくものではないです。皆さん入っていますもの、一般的な人たちは。

それもこの量刑の理由になり、それで、死んでしまったら裁判にとっては何と…負けなのだろうなというふうに感じました。本人は訴えられないので、代わりに私たちは訴えたつもりなのですけれども、到底それは伝わるものでもなく、ただいるだけの存在だったのかなというのは、すごく不甲斐なさを感じます。

私たちは法律のことはよく分かりませんけれども、12時間、半日近く飲んで、お酒を飲んで運転しても、どうやら執行猶予はつかないらしいけど、4年半入れば大丈夫なんだという判例を残してしまい、じゃあ次の判例の時には、じゃあ10時間飲んだから今後は、これは3年だよねという、そういう悪い判例の中に息子の名前が残るというのは、非常に腹立たしく、悔しい思いでいっぱいです。

やっぱり4年半は短すぎると、親じゃなくても、おそらく皆さんそう感じていらっしゃるだろうと思っています。

法律は抑止力も踏まえた上でのものというふうに私の中では思っていたのですが、飲酒運転撲滅するための抑止力には全くならず、その程度で済むんだと思う判決になってしまったのが、法曹界は撲滅するつもりはないというふうに今は感じています。