争点(3)監禁罪の始まり(いつから監禁が始まったのか)
検察側の主張)道の駅で女子高校生を車に乗せた時点から始まった
検察側は、留萌市の道の駅で内田被告が「バッタバタにしてやる」と脅し、助手席に乗せた時点からすでに監禁が始まっていたと主張します。
弁護側の主張)当初は同意の乗車、監禁は車内から逃げようとした時点から
弁護側は、女子高校生が周囲に助けを求めず1人で道の駅に現れたのは、「誰にも知られたくない秘密」があり、それを守るために自ら金銭解決を図ろうと乗車したため、当初は同意の上だったと主張します。また、旭川市へ移動したのも「留萌のガソリンスタンドが閉まっており、ガス欠を防ぐため」という偶然の事情であり、監禁が成立したのは、走行中の車内から逃げようとした時点であるとしています。
争点(4)量刑
検察側の視点)犯行の残虐性と、悪質な証拠隠滅を重視
検察側は、犯行の残虐さや動機の身勝手さに加え、犯行後の行動を重く見ています。内田被告らは女子高校生の携帯電話を車で轢いて壊し、川に投棄したほか、SNSのやり取りを削除して口裏合わせを行っており、警察へ一切通報をしなかった点も強く非難しています。
弁護側の視点)被告人の若さや、事件の発端となった背景を考慮すべき
弁護側は、事件の引き金は女子高校生による顔写真の無断流用であったこと、内田被告には前科・前歴がなく当時21歳という若年であったこと、そして事件から2年を経て深く反省していることなどから、寛大な処分を求めています。なお、携帯電話の損壊については、内田被告は「反社(会的勢力)との連絡用携帯」を壊したつもりだったが、実際には取り違えて女子高校生の携帯を壊してしまったという錯誤があったとも主張しています。
内田梨瑚被告の裁判員裁判の判決は、22日午後3時に言い渡される予定です。
おことわり
HBCでは、当時19歳の特定少年の被告を実名で報じるかどうか、事件ごとに判断しています。今回の事件は、1人の高校生の命が失われた結果の重大性、社会的影響の大きさなどを総合的に判断した結果、地上波テレビ放送では実名で報じることにしました。なお、デジタル配信の記事は、半永久的に残るインターネットの特性を考慮して匿名で報じています。
【内田梨瑚被告22日判決へ・連載記事はこちら】
《連載②》ビデオ通話で見た凄惨な暴行
《連載③》共謀した受刑者の女(当時19)が証言
《連載④》法廷で見せた涙と長い沈黙
《連載⑤》父親の涙の訴え 検察側は懲役27年求刑







