研究者「史実を曲解した内容で差別的」
パネル展の展示物の中には「アイヌは先住民???」と書かれたパネルがありましたが、よく見ると文字が上から貼り替えられていました。
以前のパネルには「全国の日本人と同じ縄文人の子孫となり、先住民とは言えないのではないか」と書かれていたといいます。
主催した『アイヌの史実を学ぶ会』は変更の理由について、「アイヌが先住民族ではないと断定していると思われてしまう」と会員から指摘されたためと説明しています。
しかし研究者は、表現こそ変わっても、アイヌが先住民族であることを疑う姿勢は変わっていないと指摘しています。
展示の中では、考古学者の著書の一節が引用されていました。
「日本列島の縄文人は、隅々まで同一の祭祀や呪術という精神文化を共有していました。彼らの言語は縄文語という共通語である可能性があります」という内容で、北海道と本州の縄文人の一体性を印象づけることで、アイヌが先住民族であることを疑う根拠にしていると考えられています。
ところが、引用された著者の札幌大学瀬川拓郎教授に取材をすると、まったく異なる見解が示されました。
「先住民族というのは、いま一般的に言われているのは、近代国家の支配下に入り、独自の言語や文化を持っている人々という定義。なので先住民族というふうに言ったときには、アイヌの人々は先住民族と言える」と述べ、さらに「先住民族と縄文人を祖先とするかというのは全く別の問題」とも語りました。









