原発事故を題材に脚本を書き続ける理由
宍戸さんは2017年から、札幌で原発事故を題材にした脚本を書き続けています。
熊谷記者
「稽古を見た時に、ちょっとだけ不安そうにする女性のあの雰囲気作りが当時のあの雰囲気にすごく近いんじゃないかと思った」

宍戸隆子さん
「映像として残していくことが大事だと思っていて、フィルムで撮ってるわけじゃないから、本当に一瞬なんだけど、一瞬だからこそ人の心に深く入るのが演劇だと思っていて。空気感を共有できる素晴らしい手段だなと思う」

福島には、まだ帰還困難区域があり、今も約2万3000人余りが帰れずにいます。

事故で溶け落ちた核燃料と原子炉内の金属が固まった燃料デブリはおよそ880トン。15年が経った今も取り出せたのは1グラムにもなりません。

一方で、私は北海道に転職してから、福島の現状を報じる機会はありませんでした。
宍戸隆子さん
「完全に廃炉が終わるまで、原発事故は続いていると思っています」
劇は、女性が亡くなったあとに記者が書いた本を家族が手にするシーンで幕を閉じます。











