15日、札幌でeスポーツの世界的な祭典『ALGSチャンピオンシップ』が開幕しました。国内外のeスポーツファンが集まるビッグイベントです。会場の熱気とすそ野が広がるeスポーツの現在地を取材しました。

高橋智也記者(15日)
「会場のプレミストドームです。トップレベルの技術を一目見ようと、大勢の観客が詰めかけています」

札幌市豊平区の大和ハウスプレミストドームで、15日開幕したeスポーツの世界大会「ALGSチャンピオンシップ」。賞金総額はなんと、3億円超えです。

世界各地の予選を勝ち抜いた40チームが、オンラインシューティングゲーム「エーペックス・レジェンズ」の腕前を競います。この大会の札幌での開催は、去年に続いて2年連続です。

大阪から来た親子
「チームで協力して世界一をねらうという目標に向かっていく姿が本当に見たくて」

アメリカから来たカップル
「We love sapporo‼」

大会のチケットは、去年の開幕前を上回る3万5000枚以上を販売。すでに来年の札幌開催も決まっていて、札幌ドーム社の経営や周辺の経済効果にも期待が集まります。

シニア世代も熱中 eスポーツで健康維持
札幌で世界最高峰の戦いが繰り広げられる中、北海道上士幌町では…。

高齢者が講師とともにeスポーツを楽しんでいます。町内の高齢者を対象としたeスポーツプログラムです。

介護予防や認知症予防を目的に、週に1回、体操とリズムゲームで、体と脳を鍛えます。
上士幌町保健福祉課 池田優さん
「町のICT(情報通信技術)の取り組みを介護予防にも取り入れようと始めた。eスポーツは頭の刺激にもなるし、体を動かすというところで、効果があるかなと感じています」
上士幌町では、2023年からeスポーツを活用したプログラムを開始。

1クラス1時間ほどで、準備運動をした後は、2人1組でゲームに挑戦。
順番を待つ間も、リレー用の「バトン」を使って練習します。

講師
「いいじゃないですか」

70代男性
「運動にはなります。とにかく体を動かすからね」

70代女性
「孫たちと会っても、このゲームの話をしたり。おもしろいから、やっぱり続けたいです」
eスポーツ×学習塾 楽しく学ぶ新しい勉強法

そんな中、札幌では『eスポーツ』と『学習塾』を組み合わせた新しい形の習い事も登場しています。
e-Study Z 北大教室前(13日札幌市北区)
コーチ
「でも、左にいるよね?ボス」
受講生徒(小学5年)
「ボス?いるわ!」

実はここ、eスポーツと勉強の両方を教えてくれる『塾』なんです。市内に4つの教室があり、現在、小学1年生から中学3年生までの、およそ30人が通っています。

授業が始まって最初の10分はパソコンの基本である『タイピング』を練習。

その後、受講生に合わせた通常の学習を40分。英検合格を目指す小学5年生のこちらの受講生は、教員免許を持つ大塚武尊コーチと英語のドリルに取り組みます。

そして、最後はプロが使用する機材で、コーチとともに『eスポーツ』の時間です。
受講生徒(小学5年)
「勉強しながらゲームもできて勉強とゲームを両立させられるならいいかなと思って通い始めた。英語を受けて合格したい」
去年、札幌で国際大会が開かれたことをきっかけに、3年前の開業時に比べて保護者のeスポーツに対する”意識”も、少しずつ変わってきたと話します。

大塚武尊コーチ
「(札幌で)大きい大会が開かれたので、それに伴って(見学の)応募が多数来ている」
「親と話している時に、しっかりeスポーツを競技として理解して来てくれる親が、少し増えてきているという印象です」
さまざまな分野で活用が広がるeスポーツ

◆e-Study Z(イー・スタディ・ゼット)
・札幌市内に4つの教室
・受講生は約30人(小学1年生~中学3年生)
・コーチには、eスポーツの元世界ランカーや教員免許取得者、北大生など
・料金は週1コースの場合1万0300円~(別途、入会金1万円)
・ほかにもプログラミングを学べるコースも

◆ゲーマー向けの企業説明会(19日~札幌コンベンションセンター)
・対象は『ゲーム好き』の学生(2026年卒~2029年卒の大学生・短大生・専門学校生など)
・参加企業はゲーム関連や食品関連など約20社
・参加費は無料(事前登録制)
・会場内のゲームブースでプロ選手と対戦も
この企業説明会の狙いは、ゲームで培ってきた経験をキャリアへとつなぐ、そして若手人材の流出を防ぐ。
eスポーツは、もはやゲームの枠を超えて、世界共通の文化となりつつあります。
どこまで発展していくのか今後も注目です。







