《大物工作員 チェ・スンチョルの人物像に迫る》
招待所で過ごす蓮池薫さんの前に現れたのは、蓮池さんらを拉致した実行犯、北朝鮮工作員のチェ・スンチョルだった。
拉致被害者・蓮池薫さん(68)
「彼は朝鮮語を教えたり、北朝鮮の思想を注入したりするため、私のところに来た…私としては、もちろん反抗心というか『なんで?あなたは俺を』という思いは強いですよ。反発はしました…しましたが、反発したところでどうにも拉致された状況は変わらない」
そのチェ・スンチョルに掛けられた言葉を、蓮池さんは著書の中で、こう振り返っている。
『日本は遠からず社会主義国家になる…そのために北朝鮮で大いに学んだらいい』(岩波新書「日本人拉致」蓮池 薫)

拉致被害者・蓮池薫さん(68)
「下手をすれば刑務所に入れられる、恐怖は絶えずあるので、腹は立つけれど従わざるを得ない。チェ・スンチョルは、北の状況、秘密工作機関の状況、上の意図をみんな知っているわけです。北朝鮮では、他に誰も話してくれないギリギリの状況なので、チェを利用する。こういうやつを排斥するのは、拉致された自分の身の破滅になる」







