値段が気になります。
今年も残り半月。年末は、おいしいものに囲まれて過ごしたいですが…
和商市場 カニ専門店
「(価格は)上がっていますね。やっぱり高い」
フードD365バリュー 店長
「飼料の高騰と円安の影響がもろに出てまして…」
食卓に襲いかかる「物価高騰」の波。年末の食材の動向は?
日下怜奈アナウンサー
「札幌市清田区のスーパーにやってきました。例年通り、年末年始のお料理を楽しめるんでしょうか?」
まずは「肉」。
フードD365バリュー店 成田幸法 店長
「(牛肉例年通りの値段で買えそうですか?)輸入牛が円安の影響などあって、現状値段が高騰している。20%上がってるものもあるので、こんな露骨に上がっていくのはなかなか体験したことがない。国産牛は逆に値段は落ち着いていて、輸入牛と国産牛の価格差が、どんどんと縮まってきている状態になっている」
冬の食卓で人気。「ラムしゃぶ」の肉も…
フードD365バリュー 成田幸法 店長
「しゃぶしゃぶをやる家庭なら、冷凍もそうだがラム肉はすごく人気がある商品。ラム肉に関しても、全部値上げで店に入ってきている」
豚肉も、値上がり傾向だといいます。そうなると、いつもは手ごろな「鶏肉」が頼りですが…
フードD365バリュー 成田幸法 店長
「ちょっと広告に打てないようなぐらい品薄になっていて、商品が足りなくなるところではないが、ただその分、値段が上がってきていまして、飼料高騰や鳥インフルエンザの影響も出ていて品薄状態が出ている」
そんな中、今、お手ごろだという食材も、ありました。
フードD365バリュー 成田幸法 店長
「いま野菜が、本州の収穫量が良くて葉物野菜中心に安く販売できている。(野菜をたくさん買って寄せ鍋とかでも楽しめますよね)まだ当分、野菜については安く販売していける状況が続く見込み」
釧路の台所・和商市場も、のぞいてみました。
記者リポート
「カニにイクラに数の子、年末年始に食べたいこれらの食材、お手ごろに買うことができるのでしょうか?うん、アー滅茶苦茶うまいですね、ひと足先にお正月気分です」
カニ専門店
「値段というよりカニ自体が入ってこない。特に毛ガニ。安いと3000円~2000円台。これ(5500円)でもちょっと安くしているけど、タラバもそうだし、生きたものがようやく入ったような状態。年末は冷凍じゃなく“ゆで上がり”が欲しい客がけっこう毎年いるので、去年まで若干予約は受けていた。今年は一切しない。毎年楽しみにしてもらっているが、今年の本当にこういう状況は初めて」
そうした中でも、比較的、お手頃なカニがありました。
カニ専門店
「それのタラバに似たカニのイバラガニっていうのが、ちょっとお安いんですよ、味的には、タラバとはそんなに極端には変わらないんですけど、値段はイバラの方で(笑)」
鮮魚店
「例えば柳ダコで、今までで80円とか60円とか出してたものが、今、グラム150円。あと太い、あの水ダコ足っていうのも倍以上。お正月提供できて安く食べられるって言ったら、マダラとか、タラに入ってる白子。すごい結構、今、豊富に入ってるので…」
年末に人気の海鮮の代表「マグロ」は、どうなっているのでしょうか?
日下怜奈アナウンサー
「うん、うん、おいしい!もうぷりぷりっ、かんだらとろけていきます」
年末の食卓に並ぶ海鮮の代表、「マグロ」。
札幌市南区にある専門店で聞いてみると…。
本まぐろ直売所 猪熊健嗣さん
「(値上がりは)だいたい2~3割、全体的に上がっている。今まで経験したことないような一気に急な値上がりを感じている。たぶんインバウンドの関係だが、中トロ・大トロの値段をそこまで上げられなくて、赤身だけで(利益を)取り戻そうという動きがあり、極端に上がっているという印象」
質のいい海外産のマグロをメインに扱っているため、円安や原油高の影響を大きくうけています。
本まぐろ直売所 猪熊健嗣さん
「(このお店では丼があるじゃないですか、お値段って変わっていくんですか?)今は我慢して(価格を)一切変えないでいっている。ここ1年間。今、マグロの柵を買うより丼を食べてもらう方がお買い得かもしれないぐらい抑えているので、今年は赤身と中トロの値段の差がだいぶ縮まってきたので、この際なので中トロ・大トロをおすすめしたい」
ありとあらゆる食材が値上がりしていますが、こちらにある食材は、例年に比べて値段が上がっていなかったり、比較的お手頃価格で買えるということでした。食材を買うのは悩ましい年末となりそうです。
12月13日(火)「今日ドキッ!」午後6時台