ある農村が進めてきたデジタル化。しかし、順調なばかりではありません。そこに、1人の政治学者が解決のヒントを投げかけました。

同志社大学(比較政治学)吉田徹教授
「くじ引き民主主義」が何なのか、なぜそれが求められているのか」
11月8日、ちょっぴり変わった講演会が、北海道十勝の更別村で開かれました。
テーマは「くじ引き民主主義」。
ほとんどの国では、政策を決めるのは選挙で選ばれた人たちです。しかし「くじ引き民主主義」は、住民から無作為に選び、さらに年代・性別などを加味して、討論の参加者を決めるものです。
この「くじ引き」が、いま、更別村の「課題」を解決するヒントになるかもしれない、というのです。

日高山脈のふもとに広がる更別村。
平坦な農地が広がり、ジャガイモやビートなどの大規模農業がさかんです。

この日は、村や帯広畜産大学などによる「無人トラクター」の試験走行が行われていました。

帯広畜産大学 佐藤禎稔名誉教授(10月23日)
「十勝は広いが農家が少ない。ハーベスターに乗る人を1人でも減らすことができればそれは重要なこと」
進む高齢化や人材難を乗り越えようと、村が目を付けたのが…

村民(2023年)
「(段差を)ちゃんと上がってくる、おおー、やるじゃん」
「デジタル」でした。










