北海道の釧路湿原周辺で進められるメガソーラーの建設を巡り、北海道は4日、事業者と対面で状況を聞き取りました。

多くの報道陣に囲まれる中、険しい表情で現われたのは、事業者である大阪の「日本エコロジー」の松井政憲社長です。
北海道の関係部局から参加した職員たちと向かい合い、話し合いが始まりました。

日本エコロジー 松井政憲社長
「社会的にも大きな問題になっていますのでキッチリと説明させていただいて…」
釧路市北斗に約6600枚の太陽光パネルを設置するという事業計画をめぐっては、北海道はこれまでに森林法違反や必要な届け出の不備などを確認。
10月、土壌調査の結果が出るまで工事を停止するよう事業者に行政指導していました。

非公開で行われた4日の話し合い。約1時間後に再び姿を見せた松井社長は…。

日本エコロジー 松井政憲社長
「建設的な話し合いができた。これからも真摯に対応させていただいて、誤解を解いていけたらと思う」
その後も報道陣から質問が投げかけられましたが、松井社長は多くを語らず、会場を後にしました。

釧路総合振興局 産業振興部 村田幸担当部長
「『北海道の指導に従います』と言っていただいておりますので、そこは粛々と対応していただく」
北海道は、今後も手続きの進み具合を確認しながら、指導や協議を続けるとしていますが、地元では環境への懸念の声も多く、北海道がどこまで実効性のある監督を行えるのか、議論の行方が注目されています。








