《利便性・安全性を支える施設》

終着駅へ着いた地下鉄の車両は、ホーム奥にある留置線で一時停止。そして、出発のため、ホームへ戻る車両が転轍機を通過しました。
すると走行する方向が切り替わり、反対側のホームへ戻る仕組みです。さらに、札幌市営地下鉄の運行上、欠かせない備えも…。
札幌市交通局 穂苅浩己東豊線乗務主任
「栄町のような方式を“奥取り”と言い、栄町と(東西線の)新さっぽろ駅などがある」
車両を留置線に移動させることで、終着駅のホームを常に空けることができます。
これが“奥取り方式”です。

スムーズに次の車両が入線できる、ラッシュ時の遅延を防ぐ、重要なシステムです。
終着駅の先にあった地下空間。安全運行のための、さらなる重要な役割も果たしています。

札幌市交通局 穂苅浩己東豊線乗務主任
「これはピット線といって、車両の下から整備をしたり、目視をしたり、人が入れるように。あちらにある階段は、天井の点検と、あと一番重要なパンタグラフの点検ができる。こちらはジャッキ。車両のタイヤ交換をするときのためのジャッキになる」

車両の下や側面を点検、整備するピット線。集電装置「パンタグラフ」の点検も行ったり、タイヤ交換用の巨大なジャッキも備えられていたりもします。
終着駅のさらに先を探ってみると、“命の整備基地”ともいえる存在を知ることができました。