被害者の9割が顔面損傷

30年以上にわたり、クマの外傷患者の治療にあたってきた中永士師明医師です。クマによる外傷には、特徴があると言います。

・秋田大学医学部附属病院 中永士師明医師
「やっぱり(傷をうけた)場所でいくと、ほとんど90%が顔なんですね。顔面外傷といいまして、顔の目から鼻、口、この辺のあたりをケガされるっていう方が多いですよね」


こちらはクマに襲われた患者のCT画像です。顔の骨が砕けているのが分かります。2023年、秋田大学医学部附属病院が受け入れた外傷患者のうち、およそ9割が「顔面」を損傷していました。


・秋田大学医学部附属病院 中永士師明医師
「それこそ顔をバッと一撃で吹っ飛んで、鼻までなくなったっていう人がいたんですね。救急隊がですね、鼻を持ってきてくれたんですよ。それで綺麗に形成外科で鼻がまたくっついたっていうのがあったんです」