9月25日と26日、北区の飲食店を宴会で利用した客33人が下痢や発熱などの症状を訴えていたことがわかり、札幌市保健所はノロウイルスによる集団食中毒と断定しました。
食中毒があったのは、札幌市北区北8条西4丁目の飲食店「刺身と焼魚 北海道鮮魚店」です。
札幌市保健所によりますと、9月29日、店を利用した客や市内の医療機関から、体調不良者がいるとの連絡を受けました。
保健所が調査したところ、9月25日と26日、店で宴会コースの生カキや刺身などを食べた客36人が、下痢や発熱、嘔吐などの症状を訴えていることがわかりました。
このうち、6人の便からノロウイルスが検出されたことなどから、20代から60代までの33人について、ノロウイルスによる食中毒と断定しました。
15人が通院しましたが、全員回復傾向にあるということです。
9月25日と26日に調理などを担当していたキッチンスタッフ4人からは、ノロウイルスは検出されませんでした。
保健所は、店で提供された食品が集団食中毒の原因だとして、店に10月9日から13日までの5日間、営業停止を命じました。
また、店に対し、再発防止のため、調理器具などの洗浄や消毒や、従業員に対する衛生教育などを徹底するよう指示しました。