■横領した金は何に使った?校長の供述

 警察の取り調べに対し、田中容疑者は「口座からおろしたお金を自分のために使ったかどうかについては記憶がありません」と容疑を否認しているということです。

容疑者が現在、校長として勤務する森町立砂原中学校

 田中容疑者は当時、教頭として同窓会費を預かる立場だったということです。

今回の事案を受け、森町教育委員会は「本件は、当該校長が本町に赴任する前の行為でありますが、今後、このようなことがないよう、全教職員に対し綱紀粛正と服務規律の遵守を徹底し、森町の教育行政の信頼を一刻も早く取り戻せるよう全力で努めてまいります」とコメントしています。

■森町教育委員会 教育長のコメント《全文》

 本日、森町立砂原中学校校長・田中登が以前勤務していた学校での業務上横領の疑いで逮捕された事案に関しまして、生徒や保護者の皆さま、地域の学校関係者の皆さま、町民の皆さまに多大なるご心配、ご迷惑をお掛けしていることに対し、心からお詫び申し上げます。

森町教育委員会では、現在、事実関係の把握に努めているところであり、容疑などの詳細については、把握できていない状況であります。

森町教育委員会の対応として、本日、生徒や砂原中学校の保護者の皆さまへ説明会を行うとともに、教育委員会に相談窓口を設置いたします。

また、北海道教育庁にスクールカウンセラーの派遣要請し、生徒・教職員の心のケアなどに努め、少しでも学校生活への不安を取り除けるよう取り組んでまいります。

更に、このような不祥事が発生したことを受け、本日、臨時校長・園長合同会議を開催し、事件の経緯等の説明をするとともに、教職員の服務規律の遵守について指導監督を図るよう指示いたしました。

本件は、当該校長が本町に赴任する前の行為でありますが、今後、このようなことがないよう、全教職員に対し綱紀粛正と服務規律の遵守を徹底し、森町の教育行政の信頼を一刻も早く取り戻せるよう全力で努めてまいります。

なお、生徒及び保護者並びに教職員への取材はお控えくださいますようお願いいたします。

令和7年9月30日
森町教育委員会 教育長 毛利繁和