志を受け継ぐ障害者の店があった!働くことで自信を取り戻す
今、そんなリリーの志を受け継ぐ店があると聞き、さっそく行ってみました。確かにケーキが100円で売られています。
札幌の地下鉄南北線、南平岸駅にある「ピアハーブ」。札幌市内に6店舗を展開する人気の売店です。ケーキはもちろん無農薬野菜や果物、弁当にパン、生花まで売っています。


日本園芸療法士協会 瀬山和子理事長
「リリーの店を以前から見ており、障害の人が地下鉄のたくさんの人が通る中で仕事ができるんだっていうのを見ていた」
それにしても、どの商品も安い!
ケーキは100円から。チョコケーキもホールで1000円。メンチカツ、いなり寿司などの弁当は220円から。他ではあまり見られないお値打ち価格です。その安さの秘密は…。
日本園芸療法士協会 瀬山和子 理事長
「札幌市南区の白川に農場がありまして、そこに畑を作って、作物を取ってそれは自分たちで作るんですから、非常にコストは安くなります」
食材の調達から調理、弁当箱の組み立てまで、できることはすべて自分たちで!
そうして価格を限界まで抑えているのです。

従業員
「病気に理解があって、周りの人たちが手助けをしてくれるのでとても助かっています」
ピアハーブでは、心や身体に障害のある170人が助け合って働いています。
従業員
「(昔は)正直、自分に自信がなかった感じがしました。でも話しているうちに、自信を取り戻すことができるようになりました」
働くことで、思わぬ効果があると瀬山理事長は明かします。
日本園芸療法士協会 瀬山和子理事長
「精神であれば薬が1錠ぐらいになる。足の悪い方は動けるようになるし、ろうあ者の方は開放的になって手や何かを動かして私たちを説得しようとする。とても良い方向にいくので感心して見ています」

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