日本領だった樺太、いまのロシア・サハリン州で郵便局の女性電話交換手が集団自決した事件。「玉音放送」後に起きた悲劇を高校生たちが演じました。
高石班長
「ソ連の軍艦が急に進路を変えて、こちらに…真岡港に向かっています」
17日、札幌市の劇場で上演された舞台「九人の乙女~氷雪の門」。

太平洋戦争で日本が無条件降伏したあとの1945年8月20日、ソビエト軍が迫る樺太・真岡の郵便局で10代後半から20代の女性電話交換手9人が自ら命を絶った本当にあった出来事です。
電話交換手のうち3人は実際に亡くなった女性と同じ年頃の高校生が演じます。

電話交換手 志賀晴代役 福間天乃さん(16)
「死んだタイミングがわからないからどうやって泣くんだろうって」
電話交換手 松橋みどり役 三浦椿さん(16)
「ずっと最初から泣くとか」
電話交換手 志賀晴代役 福間天乃さん(16)
「泣いていていいのかなあ」
舞台デビューに向けて稽古を重ねてきました。
電話交換手伊藤千枝役 川西紗也夏さん(18)
「こんなに悲しくて残酷な事件があったと知って、風化させてはいけないと思い(舞台に)参加した」