犯罪から更生する姿を追うシリーズ『罪と償い』(4回目)。強盗傷害の非行で、少年院に収容された元犯罪少年らが『駄菓子BAR』という、ちょっと変わった店を開いています。【この記事の画像を見る】
◆《子どもたちが集う“駄菓子Bar”…店に込めた思い》
札幌・白石区菊水の住宅街に、放課後、子どもたちが集まってくる店があります。
口に入れるとパチパチと弾ける『パチパチパニック』もあれば、『わさびのり』に『にんじん』『タラタラしてんじゃねーよ』など…。店の中には懐かしさを感じる駄菓子がたくさん並んでいます。
三男 松田義輝さん:「80円…、あ、ごめん100円だわ」
店を訪ねた子ども:「ほら!オレ頭いい!」
三男 松田義輝さん:「お前、頭いいな!」
会計が済むと、子どもたちは駄菓子を手に、店の奥あるカウンターへ移動。テーブルのコーラは、店のサービスです。
店を訪ねた子ども:「この駄菓子が、コーラに合うんですよ」
(Q.おいしい?)
店を訪ねた子ども:「うん」
まるで、一日の憂さを晴らすかのような子どもたちの姿。大人も顔負けです。そんな子どもたちが集う駄菓子店を切り盛りするのは、27歳の松田裕輝さんと、その弟たちです。

札幌・白石区菊水にある店の名前は『ネイムレス』。駄菓子店を兼ねたBarという、ちょっと変わった店です。
松田裕輝さん(27):
「この辺が、母子家庭や父子家庭が多い地区ということがあって…、治安が悪いとみられがちな菊水を、子どもと大人がコミュニティを図れる場として、昼は駄菓子屋さん、夜はBARという形でやっています」
