◆《多頭飼育崩壊や飼い切れなくなって放棄も…》

 札幌市の動物愛護管理センター『あいまるさっぽろ』を取材した日、19匹のネコが収容されていました。

札幌市動物愛護管理センター 千葉司 所長
「AC070605-07、このネコは、今年6月5日に入って来たナンバー7(7匹目)って意味です。多頭飼育崩壊の現場にいたネコです」


札幌市の施設『あいまるさっぽろ』に収容されているのは、多頭飼育崩壊の家から救出されたネコもいれば…。さまざま事情から飼い切れなくなったと、飼い主やその家族らが、ここに連れてくることも…。

ただ、病気やけがで、回復が望めないと判断されない限り、以前のような殺処分は行われていません。そうした中、対応が難しいのが、生後まもない子ネコたちです。

札幌市動物愛護管理センター 千葉司 所長
「例えば“うちの物置にネコが赤ちゃんを生んで、お母さんネコはどっか行っちゃっている状態で、目も開いていないようなこんな子がいるんです”そうした連絡もあります」


 ネコの繁殖期は、春から夏にかけて…。一度に4匹から、多ければ8匹ほど産むとされます。以前は、こうしたネコたちで施設があふれることもありました。

 そして今も、不妊手術を受けさせず、手に余したり、多頭飼育崩壊へ陥ったり…。飼い主の無責任な対応の結果、収容されるケースも少なくありません。しかし、人の手が24時間必要な対応は、自治体の施設では困難です。

札幌市動物愛護管理センター 千葉司 所長
「われわれの施設では、こうした子に毎日ミルクをやるわけにいかないので“助けて”って、保護活動に取り組む団体に声をかけています」