■江別市民は皆、好意的
2016年には32人だったパキスタン人が、今年は224人に。10年で、7倍にも増えているのだ。市民はどう思っているのか?
・江別市民
「外国人が増えているとは感じる」
「家の近くにも多くいる。特に問題も起こっていない」
「ルールを守ってもらえれば別になんともない」
市民からの意見は皆好意的だ。さらに江別警察署に聞いてみても…
・北海道警察
「特に江別市内に住むパキスタン人が管轄内の治安を乱したり、暴行、傷害などといった逮捕者が出ていることはない」
国籍別の犯罪件数のデータは取っていないとしながらも、パキスタン人の増加と犯罪発生率に関係はなさそうだ。
■パキスタン人への理解を深めてもらおうとイベントも開催
そんな江別市に、地域社会に溶け込もうと努力するパキスタン人がいる。

大学生のソバン・ファルークさんだ。5年前に来日し、父親が営むパキスタン料理店を手伝っている。

・ソバン・ファルークさん(5年在住)
「パキスタン料理と言えば、バーベキューのものもあるし、カレーとかだとラムニハリとか、食感としては、日本人のカレーと近い感じだけど、実際はとても辛いもの」
パキスタン料理は、スパイスをふんだんに使った辛い料理として知られるが、この店のビリヤニは見た目が特徴的で辛くもない。
さらに江別市に住むパキスタン人のため、一般のスーパーではあまり買えないイスラム教のハラル認証を受けた食品も販売。
・ソバン・ファルークさん(5年在住)
「ほとんどの人たちが、家族がいない環境にいるので、簡単に作れるナンとか簡単に作れる食材を用意している。このレストランでは、多文化共生のための交流の機会を増やそうとしている」
パキスタン人への理解を深めてもらおうと、レストランを使って、パキスタン文化を紹介するイベントなども開催。