◇《後継団体の20代元信者が証言「とにかく麻原信仰が強くて―」》
『アレフ』の元女性信者が、内部の実態を初めて証言しました。
アレフ元信者の女性(20代)
「麻原の次男の写真ですね…紫色の服を着た小さいころの写真を見せられて『いずれ(教祖に)戻ってくる』というお話はされました」

3年前、札幌でアレフに勧誘された元信者の20代の女性です。初めてメディアの前で証言しました。
アレフ元信者の女性(20代)
「職場の悩みを人に相談するくらい、ちょっと悩んでいたということもあって、自分の心も弱っていのもあるかもしれないんですけれど…」
女性は社会人サークルで知り合った男性から、ヨガや心理学を学ぶセミナーに勧誘され、参加しました。1か月間のセミナーが終盤に差し掛かったとき、講師の男性から『アレフ』であることを明かされたといいます。
女性は入信を迫られ、承諾。施設で感じたのは、オウム真理教の教祖であった松本元死刑囚に対する、強烈な信仰心でした。
アレフ元信者の女性(20代)
「とにかく“麻原信仰”すごく強くて。考え方は(オウム真理教と)一切変わってなくて、祭壇には麻原の写真があって、麻原の声も流れていているんですよね、道場内のスピーカーから」

アレフ元信者の女性(20代)
「いまは損害賠償も支払っていて、当時の危険な組織(オウム)とは違うと言われたので…」
違和感を覚えた女性は、幹部に「脱会したい」と告げると、態度が豹変します。
アレフ元信者の女性(20代)
「それまで優しい感じだったのが、手のひら返したように…。“このままだとあなたは地獄に落ちるよ”と言われたり…“お腹に悪いカルマ(悪行)があるから、病にかかる。がんになるよ”と言われましたね」
脅迫されるも、女性は『アレフ』と関係を断ちました。