3年前、北海道帯広市で元同僚の女性教諭(当時47)を殺害した罪などに問われている男のやり直しの裁判員裁判で、釧路地裁は「殺人罪」を適用し、被告に懲役12年の実刑判決を言い渡しました。

高校教諭だった片桐朱璃被告(38)は2022年5月、帯広市で元同僚の宮田麻子さん(当時47)の首を車のシートベルトで締めて殺害するなどした罪に問われています。

殺害された宮田麻子さん(当時47)

◆釧路地裁は「同意殺人罪」適用し懲役6年6か月の判決

釧路地裁で行われた1審では、「同意殺人罪」が適用され懲役6年6か月の判決が言い渡されました。

しかし控訴審で札幌高裁は「1審判決は宮田さんの心理状態などを総合的に検討する視点を欠いていて不合理」として、審理を釧路地裁に差し戻していました。

差し戻し審で弁護側は、あらためて「同意殺人罪」の適用を求め、検察は「宮田さんは被告だけが生き残ることには同意していない」として「殺人罪」の適用を求めていました。

遺体発見現場(2022年 北海道帯広市)