◇《短期的な労働力確保で終わらせないためには…》

“特定技能1号”のシェルパさんが、日本にいられるのは、最長5年です。

もし“特定技能2号”を取ることができれば、在留期間の上限がなくなり、家族も日本に呼び寄せることができます。

しかし、2号の対象分野は、建設や造船などの11分野で、介護は含まれていません。

名寄市民の優しさに触れ、常に感謝の言葉をシェルパさんは口にします。

ネパール人 シェルパ・ラクパさん(40)
「いま日本に来て1年半が過ぎたが、誰を見ても優しいし真面目、時間を守る人。住みやすい、もっと住みたい、ずっと住みたいと思います」

しかし、シェルパさんが、大好きな名寄市に住み続けるためには、現状では、介護福祉士の資格をとるしかありません。

ネパール人 シェルパ・ラクパさん(40)
「外国人なので、易しい日本語しか分からないし、介護福祉士の勉強は、全然わからないので、ダメと思って(資格取得の)準備をしていないので、それが出来なければ、ネパールへ帰らなければならない。なんでそんなルールを作ったのって思う…」


長く働きたい、良い職場で働きたい、という思いは、日本人も外国人も同じです。

シェルパさんが、日本で働くことができるのは、あと3年あまりです。