8日、北海道後志地方の岩内町で行われた消防演習です。
岩内町において火災への備えは特別な意味を持ちます。
70年前の9月26日、マチの8割が消失した岩内大火が起きました。
火の手が広がったのは洞爺丸台風が原因です。
阿久津英一(あくつ えいいち)さんと丸山誠一(まるやま せいいち)さん。
当時 中学校1年 丸山誠一さん(82)
「(家にも)火の粉が飛んできて、煙が飛んできて、これは逃げなきゃダメだ」
当時 高校1年 阿久津英一さん(86)
「突然電気が消えて、『火事だ』。家の中の物を運んで蔵に行った。あの蔵がそうなんですけどね」
阿久津さんと丸山さんが逃げ込んだ蔵が今も残っています。中には約80人の避難者。

当時 中学校1年 丸山誠一さん(82)
「窓から見たら火の海。すごく印象深いし恐怖心は、いまでも忘れられない」
蔵の中では、ある工夫によって全員の命が助かりました。