谷垣義隆さん(65)
「多いからこっちが父で、こっちが母かな…」

実家があった夕張市のお墓を「墓じまい」した谷垣さん。

この日は、両親など9人分の遺骨を納めました。

谷垣義隆さん(65)
「無事納骨できましたので、これでちょっと一安心と言いますか、少し肩の荷が下りた…。いちばん大きい理由は、私の継承者が墓を面倒見て守っていく人がいない」

谷垣さんは3年間悩んだ末に、親族とも相談し、墓じまいを決断。

自分や親族が行きやすく、永代供養で将来も管理の心配がないこの霊園を選びました。

霊園側が「改葬」の手続きをサポートしてくれるのも決め手のひとつでした。

 谷垣さんのように、お墓の”後継者問題”から、墓じまいを考える人が年々増えています。

北海道中央霊園 武田寛 理事長
「子どもが北海道内にいない方も多いですし、少子化の影響で子どもがいない。あとは一人っ子で女の子しかいないので、墓を守っていく人がいない。これは、どんどん増えていくと思いますし、この傾向しばらく続くのではないか」

 さらに、北海道ならではの「お墓事情」も拍車をかけているといいます。

北海道中央霊園 武田寛 理事長
「先祖代々の墓といっても何百年も前からつながっている人も少ないし、寺と何代にもわたっておつきあいしていることも少ないので、比較的スムーズに墓じまいできる環境にあるのではないか」