3人のメンバーで唯一、生まれが北海道ではなく、埼玉県出身の阿部葉菜さん。

もともと東京で学生をしながら、アイドルグループの一員として、細々と活動していました。そのグループを卒業後、様々なアイドルオーディションを受けるものの、ことごとく失敗。

そして4年前に“タイトル未定”のメンバーとなり、それまで一度も訪れたことがなかった、北海道への移住を決断しました。

“タイトル未定”メンバー 阿部葉菜
「最初つらかったのは、北海道だからつらかった…というよりか、思い出のない、知らない場所に一人で来てしまったことが、寂しさの原因だったので。基本、飛行機を使わないと実家に帰れないので…」


アイドルグループ“タイトル未定”のメンバーとなり、北海道に移り住んだものの、新型コロナウイルスの感染が拡大。

その影響で、アイドルとしての活動の機会は減り、生活費を捻出するためのアルバイトも、思うようにならない状況に陥ったといいます。

そんな彼女が、切羽詰まったときに、訪れる場所があります。札幌中心部にある観覧車です。

“タイトル未定”メンバー 阿部葉菜
「デビュー当初は、やることもないし、本当にこれ大丈夫かな。アイドルになれるのかな?と思って」


埼玉県から、固い決意で北海道に移り住んで4年。観覧車に一人で乗りながら、阿部葉菜さんの心には、どんな“景色”が広がっているのでしょうか。

“タイトル未定”メンバー 阿部葉菜
「外を歩いていても、知らない看板、信号機の形が違うな…とか、ぜんぶ不安、怖かった」

「高いところからみると、全部、物理的に俯瞰できるから…せっかく来たし、絶対やろうという気持ちが強くなる。ここに居ると…」


アイドルグループ“タイトル未定”のメンバー3人。“何者かになろうとしなくていい。何者でもない今を大切に…”。

その思いを抱きながら、未完成である彼女たちは『北海道の顔』となるため走り続けます。

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