■犯罪と服役…出所を繰り返す被告の人生
新宅孝昭裁判長からは、服役中に、更生のための指導を受けなかったのか?と尋ねられる場面がありました。
これに対し、西河被告は、服役中に抱いていた思いを言葉にしました。
西河栄治被告(51)
「教育の場はあるが、自分はどうせまたやるんだろうな…と思っていたので、指導も聞いているふり、受けているふりをしていた」
そして、自らが送って来た犯罪と服役を繰り返す人生を振り返り、こんな話を法廷で語りました。
西河栄治被告(51)
「もう泥棒して生活していける世界じゃない。警察の捜査で、すぐ捕まってしまう…そういう世界になっている」
「前回もそう思ったが、もう一回くらい行けるかなと思ったらダメだった…」

■「今度こそ犯罪を繰り返さない…」西河被告の決意は
検察は、出所からわずか10日後の犯行は、根深い常習性があり、再犯の恐れは非常に高いとして、懲役6年を求刑。
弁護側は、今回の事件で服役した後は、生活保護を受けることを考えており、更生の可能性はあるなどとして、減刑を求めました。

「今度こそ犯罪を繰り返さない」と法廷で誓った西河栄治被告。その決意は、果たして確かな思いなのか…。
裁判は即日結審し、判決は今月27日に言い渡されます。