
温かいご飯でおにぎりを作る場合、菌などがつかないように、素手ではなく”ラップ”を使って握っても、ある程度はどうしても”菌”が入ってしまいます。
その菌が増殖する際、『温度』だけではなく、『水分』も大きく影響しているんです。
そのため、ラップを使って、おにぎりを作る時は、握った後にラップの両端を閉じないで開けておき、蒸気を逃がしてから包まないと食中毒のリスクが高まってしまうということなんです。
30代女性
「(いつもは食材を)素手で触らないように、くらいですかね。確かに、結露だなって思ってたんですけど」
道立衛生研究所 大野祐太(おおの・ゆうた)さん
「細菌というのはですね、大体37度から42度のあたりで、爆発的に増えるという特性を持っています。湿度に関してはビチャビチャのまま食品を保存しておくと、たとえ気温が低くても菌が増えてしまうので、可能な限り乾燥させるとか、ベチャベチャにしない程度の対策を取って保管するのがいいと思います」
食中毒は、気温だけではなく「湿度」にも注意が必要なんです。
実際に、道の『食中毒警報の発令基準』を見てみると、「前の2日間の最低気温が20℃以上で、かつ、湿度が85%以上の場合」など、湿度も含んだ基準になっているんです。
道立衛生研究所 大野祐太(おおの・ゆうた)さん
「食中毒を起こす細菌はいろいろありまして、たくさん菌が増えた時に起きる食中毒とちょっとの菌でも食中毒になる菌がいますので暑くない。きょうは夏だけど、比較的涼しいから安心だっていうわけではなくて、日頃からやっぱり注意していくことが大事」
一方、”ちょっとの油断”から食中毒になってしまうと、どれだけ辛いのか?
