
差別と闘って来たからこそ、この映像を残しておこうと思ったという小山さん。
最後に、「映画からどういうこと感じてとって欲しいか」と質問すると、小山さんらしい答えが返ってきました。
小山妙子さん(84)
「よきにはからえ」
1970年代は、社会の中で、アイヌに対する差別・偏見が、いまよりも強く残っていて、現代よりも直接的な差別も多くあったわけです。そんななかで、多くのアイヌの人々は、自分がアイヌであることを極力、隠して生きていかなければなりませんでした。
現代は70年代にはなかった、インターネット上、SNS上のアイヌに対する差別やヘイトがあることについて、小山妙子さん(84)は、「私はいいことだと思わない。私も人間だよ。字も読めるんだよ。殺すぞって書かれたら、それも読めるんだよ」と話していました。【この記事の画像をもっと見る】