■逮捕から20日目 累積取り調べ約24時間半経過

警察「ちゃんと事実を明らかにしないと、Bの供養にもならないよ。自分がBのためにしてあげなきゃいけないことって、何かわかる?」
警察「それが何も言わないで黙ってることなの?今の状態って正しいと思ってるの?」

男性警部補「最後に見たママの姿って、すっげえ怖いママのままで終わってるぞ、きっと!」

 ※取り調べは、女性巡査部長⇒男性警部補に交代

警察「自分だけは、逃げないでくれって話をしてえのよ。逃げてるつもりはあるか、それとも逃げてるつもりはねえか!」
警察「真剣に、こいつ要らねえなあとか、そんなふうに思った瞬間ってあった?」
警察「今、Bに会いたいか?」
Aさん(小さく、うなずく)
警察「会いたい?そうか、わかった」
Aさん(静かに顔を覆って、泣く)
警察「最期に見たママの姿って、すっげえ怖いママのままで終わってるぞ、きっと!ママの顔見て、いっぱい笑ってくること、いっぱいあったろうさ」

吉田康紀弁護士

 映像公開後、原告代理人の吉田康紀弁護士は「事件を起こした被疑者であっても、人権は尊重されなければならない。警察も裁判の証拠として映像が使われる機会が少ないから、こうした取り調べを行う現状がある。裁判を通じて、取り調べの適正化につなげたい」と話しています。

札幌地裁(おととし2月)

 また、この裁判に関わっていませんが、札幌市の大川哲也弁護士も映像を見て「黙秘権侵害だけでなく、人格攻撃と言われても仕方ない。取り調べの可視化に向けて、録画だけでなく、弁護士の同席も必要」などとコメントしています。

 映像の公開が裁判の行方に、どう影響するのか…次回の裁判は、3月12日に開かれます。