■逮捕から10日目 累積取り調べ約14時間経過
警察「この、しゃべらない時間って誰のためのものなのかな?自分のためなの?Bのためなの?Bのためにしゃべらないって言うんだったら、それは間違ってると思うよ」
警察「今のこの状況を作ってるAさんの選択が、いずれ最終的に後悔するんじゃないかなって思うよ」
Aさん(泣く様子)
警察「このまま黙ってたら、状況良くなる?」
警察「逆にね、自分を悪くしたいのかい?どう?お話ししないことでね、Aさんは何を得られる?私は今の状況はね、ただマイナスにしかならないんじゃないかなって思うよ」
警察「それとも誰かから助言してもらわないと、自分では考えられない?例えね、誰かから助言されたとして、それって正しいことなのかな?」
■逮捕から16日目 累積取り調べ約20時間半経過
警察「Aさんはどうしたいの?今回のこと。ちゃんと、罪を償いたいって気持ちはある?自分がやったこと反省して、ちゃんと前に進みたいっていう気持ちはある?」
■逮捕から17日目 累積取り調べ約22時間経過
警察「自分の子どもなんでしょ?それとも要らない子だったの?だからこうやって、何もしゃべんないのかい?どんどん時間なくなってきてるよ。Aさんがお話しできる機会、なくなってきてるよ」
警察「自分のこと守りたいって、そういう気持ちしか考えられないくらい、Bはその程度の存在だったのかい?」
警察「その程度の愛情しか注げなかったの?そうやって、ずっと逃げてくつもりなの?Bの存在って、そしたら何だったんだろうね。今まで生きてきた2年半は何だったんだろうね。可哀想で仕方ない。もっと生きたかったんだと思うよ」
警察「いいよ、言わなくても。無理して言わなくても。言いたくないことは言わなくていいって、供述拒否権があるからね。ただ、それで誰が納得するの?少なからず、その行動ってBのこと考えてないよね」
警察「要らない子だったの?じゃあ、産まなきゃ良かったんじゃないの?その程度の覚悟で、Bを育ててたの?だから私は、何があってもAさんに問い続けるし、それが私の使命だから」
警察「Bのために事件の真相を明らかにしないといけないって思ってるから。Bはもう、ご飯を食べることも、遊んだりすることもできないんだから。なら、せめてね、事件の真相はちゃんと明らかにしてあげないとダメだと思っている」
警察「黙っていれば終わる事件?ただ、Aさんがこうやってしゃべんないからって、私の考えだとか、やり方だとかは全く変わらないから」
警察「ずっと問いかけるし、時間もどんどんなくなっていって、Aさんが自分の主張だとか、お話しできる機会どんどんなくなっていくから、ここでちゃんとすることがお母さんとしての最後のけじめだと思うな、違う?」
警察「お母さんとしてBにしてあげれることって、もうないんだよ?」