父親「無事務めあげてほしい…」

散髪が終わり、大桒さんが向かった先は愛知県清須市の一軒家。ここは、大桒さんが小学5年の時にはじめて、はだか祭に参加した時から利用していた宿元です。祭り当日は、自宅のある長久手市は遠いという理由から、身を寄せていました。

今回のはだか祭りも、この家から国府宮に向かいます。11日、息子の帰りを待ちうけていた父親の利仁さん。4度目の挑戦でようやく夢かなった感想は。

(父・利仁さん)
「本人が張り切っていますので、ちょっと心配はありますけれど。本当になるとは思わなかったので」

喜びと心配…無事に務めあげてほしいという親心が伺えました。

そして選定式から一夜明けた12日。大桒さんの清須市の宿元には、去年と、2020年に神男を経験した2人と、はだか祭に参加する清須市の地域団体の関係者が集まり、選定式で授かった神男の証=差定符(さしさだめふ)に向かって挨拶です。

(大桒佑起さん)
「ようやく朝起きた瞬間に実感がわいたというか、本当だったんだっていう。まずは健康が第一になってくるので、風邪も引かないように、先輩方を見習って一生懸命頑張るだけです」


興奮して昨夜はすぐには寝つけなかったという大桒さん。このあと訪れたのは、稲沢市の農協センター。行われたのは。

稲沢市の「維新の会奉賛会」による鏡餅作りです。餅は、はだか祭前日に、神社へ奉納されます。さっそく始まった神男=大桒さんのおつとめ。また、祭りに備えて2月19日から3日間は、神社の儺追殿(なおいでん)に入り身を清めますが、12日の鏡餅作りを終えた感想は。


(大桒佑起さん)
「初めての餅つきなので、正解が分からなくて。みなさんに喜んでもらえればいいと思います」

長年、あこがれてきた「国府宮はだか祭」の「神男」。大桒さんは12日あらためて。

(大桒佑起さん)
「一人一人の思いがあるので、いまは自分ができることをやっていけたらなと。一生懸命頑張ってやっていけたらと思っています」