名古屋で暮らすウクライナ出身の女性が、戦闘の続く「ふるさと」に一時帰国し、その状況を語りました。

(ナターリヤさん)
「12月29日、お昼。キーウ市。今は防空(警報)の音が出ている

街中にサイレンが鳴り響きます。

ロシアによる侵攻開始から間もなく2年。

久しぶりに訪ねた故郷・ウクライナの光景は、以前とは全く違うものでした。

映像を撮影したのは、榊原アレクセイツェヴァ・ナターリヤさん(40)。

ことし1月、名古屋の街で改めて「反戦」を呼びかけました。

(ナターリヤさん)
「周りの人たちに忘れないでほしいので参加している。できるだけ戦争が早く終わってほしいということを、みんなに伝えたい」

16年前、日本にやって来たナターリヤさん。

名古屋市内で2人の子育てをしながら、日本とウクライナの文化交流に力を入れてきました。

ウクライナ人の避難をサポートするNPOの副理事長も務めています。

(ナターリヤさん)
「例えばビザや市営住宅の契約などの通訳をしたり、(ウクライナの避難民に)一番大事な情報を届けている」

ナターリヤさんは、年末年始に合わせて約3週間、子どもたちと一緒にウクライナへ帰国。

カイロや防寒着を故郷に届けました。