カーブや急勾配が気にならない乗り心地

続いて、実際に車両に乗車。乗り込む場所も、新幹線とは大きく違います。まるで飛行機のボーディングブリッジのような通路を通って、乗り込むと車内はスッキリとしたデザインで、両サイドにはライトもあり、快適な空間です。

(JR東海・丹羽俊介社長)
「リクライニング・背もたれの心地よさも改良を加えています」

東京・品川から名古屋までの所要時間は40分。仮眠を取る際には寝過ごさないよう注意が必要かもしれません。

今回走るのは、全長42.8キロの実験線です。走り出すと、時速150キロ前後でタイヤ走行から浮上走行に切り替わります。その後も加速を続け、あっという間に東海道新幹線の最高速度285キロを超え、ついに未知の領域“500キロ”を超えました。スピードが上がっても大きな振動や大きな騒音などはありません。

(JR東海・丹羽俊介社長)
「時速500キロでも十分に会話ができて、快適に過ごせるようになっています」

さらに実験線は、実際の品川・名古屋間の営業線で最も厳しい急カーブや勾配と同じレベルの設計になっています。その後徐々に減速しますが、東海道新幹線の最高速度である時速285キロを「ゆっくり」だと感じてしまうほど、“500キロ”は異次元の世界でした。