『夜の飲食店の女性たちを車で送迎する仕事で食いつないでいました』
私の車にぶつけた男性はコロナ禍で定職につくことが厳しかったということだった。
しかし、無免許運転をしていたのは許されざる事実。
かつてスピード違反をおかし免許を失っていたとのこと。コロナ禍で『夜の飲食店の女性たちを車で送迎する仕事で食いつないでいました』と話した。
生活が大変だったのは理解できるが、もしも無免許での送迎仕事だったとしたら、それはなおさらとんでもないことだった。
私の車の後部を映すドライブレコーダーには、渋滞する中、私の車の後ろ2台が続けて車線変更していった後に、男性の車が止まった状態からスピードを上げながら追突してきた状況が映っていた。
猛スピードでつっこんできたわけではなかったので、衝撃は少しはましだったのかもしれない。
男性は『ぶつかるまで、何も気が付きませんでした』と。漫然と運転していたということだった。
まさかの「事故」振り返ってみると…
いま思うのは、
・任意保険に入っていてまだましだった。
・その保険に弁護士特約のオプションをつけていて良かった。
・後方が映るドライブレコーダーの映像は大事な証拠に。
・無保険の人の車がからむ事故に巻き込まれると不幸になるということ。
普段、目にする交通事故のニュース。
事故に巻き込まれると補償や治療など、その後も様々な手続きが待っているということが今回の出来事を経験して改めてよくわかった。
『はい、それで終わり』ではないのだ。当事者たちにとってはその後も事故と長く向き合うことになる。
ニュースのその先を想像すると、当事者になるとかなりつらいことも待ち受けているはずだ。
年末年始の忙しい時期に無駄な時間をとられる上、面倒くさいことにならないよう車の安全運転は心がけていただければと思う。
しかし、気をつけていてもどうしようもないことが降りかかることも。
あえて自分の身におきたことをお伝えしました。
どうぞ、この体験が何らか参考になればとお伝えする次第。安全運転で行きましょう…。
(CBCテレビ報道部 大園康志)
1988年アナウンサーとして入社。2000年からはドキュメンタリー制作と並行。2008年から報道部勤務。現在は『おっさんデスク』として夕方の『チャント!』の一兵卒。
ディレクター代表作に『山小屋カレー』など。プロデューサー作品『笑ってさよなら』『ヤメ暴』『よりそい』など。国内外の番組&CMコンクール受賞多数。映画監督作品に『劇場版 恥ずかしながら』(2022年3月公開) など。
著書
『球審は永野さん-あの夏【神様がつくった試合】で見た景色』(2023年7月出版)
監修著書『終わりゆくテレビ時代に〜テレビ草創期からのドキュメンタリーディレクターの軌跡 (著.竹中敬一)』(2022年9月 ゆいぽおと発行)
鹿児島市出身。趣味:バレーボール バイク