愛知県東郷町の井俣憲治(いまたけんじ)町長が、職員に対してパワハラとみられる発言をしていた問題。きょう、町議会では不信任決議案が審議され否決されましたが、町長は先週、職員から「辞職を表明しなければ新たな発言を公表する」という手紙を受け取っていました。
(大石邦彦アンカーマン)
「マスコミも多いですし、その後ろの傍聴席もほぼ満席になっています。いかに皆さんの関心が高いかが伺えます」

27日午前10時から東郷町議会で始まった井俣町長の不信任案を審議する臨時会。
ことの発端は。
(録音された井俣町長の発言)
「おまえぐらいだってそんなアホ」「ばかじゃねえか」


井俣町長を巡っては、これまで複数の職員に対して「死ね」などというパワハラや、セクハラとみられる言動をしていたことが、町の職員が独自に行ったアンケート調査で明らかになっています。
(アンケートを実施した男性職員)
「踏みにじるような発言は首長じゃなくてもありえない」

これらの発言について井俣町長自身は。
(井俣町長 11月16日)
「『こないだも言ったやろ、アホちゃうか、死ね、みんな殺すぞ』みたいな勢いで。お笑い的なそういう物言いの中で、無配慮に使ってしまった。冗談を言ったりして場を和ませたいという気持ちが少なからずあった」

町長はこのように釈明。これに対して職員や町民は。
(職員)
「学歴に対してですね、『一度君は人生の選択を誤ったんだよね』という言葉があった。公人と公人の会話の中で違和感を感じる」
(東郷町民)
「まあ不適切」
(東郷町民)
「こんな人が町長をやっていていいのかと思う。辞任してほしい」

その一方で、町長をよく知っているという町民は。
(町長をよく知る町民)
「こどもにも優しくて気前が良いというか、気さくというかけっこう冗談を言うので距離が近いと思う。親子に優しい子育てしやすい政策を掲げて、実現しているのですごいと思う」

(町長をよく知る町民)
「人も言葉も選んで言わないといけないし、そういうところは反省してもらって、町民のために親身に動いてくれるイメージがあるので、ありがたいので(町長を)続けてほしい。辞めないでほしい」
これまでの政策や親しみやすさを評価する町民もいるのです。










