強盗や窃盗など罪を犯した障害のある少年たち。中には支払い期限のすぎた督促状を処理できない少年も。障害のある非行少年をどう支援すればよいのか。更生のために奮闘する少年と支援者を取材しました。

「後先考えていなかった」鑑別所から出所して振り返る万引き事件


愛知県内に住むユウキさん(19歳)。過去に犯した罪と向き合い、今は電車のレールなどの部品を作る工場で、約1年前からアルバイトを続けています。


(ユウキさん)
「(出所後は)言葉遣いも変わったし、仕事の大切さやお金の大切さに気づけた」


ユウキさんは中学生の頃から友人と夜遊びに出かけては万引きなどの非行を繰り返し、2020年12月、少年鑑別所へ。

(ユウキさん)
「ADHD。後先考えずに、こういうことをしたら次にどうなるんだろうとちゃんとわかっていなかった」


「ADHD(注意欠如・多動症)」は、注意力がなかったり落ち着きがなかったりする発達障害の1つです。

「大学に行きたい。NPOで活動したい」元非行少年の夢

ユウキさんは、2021年4月から通信制の高校に通っています。これまで2度、高校を退学していますが、大学進学を目指して再びチャレンジすることにしたのです。2022年9月まで続く予定だった保護観察も、先日解除されたそうです。

(ユウキさん)
「大学に行きたい。でも今のままでは行けない」
(先生)
「もうちょっと頑張らないといけないね。頑張ってちょうだい。だめでも笑ってあげるから大丈夫」

岡崎市で行われた非行少年の支援などをテーマにした講演会で、ユウキさんは将来の夢を語りました。

(ユウキさん)
「僕は非行少年でした。支えてくれる人がこんなにいたんだ。どうして気づけなかったのか…。僕は大学を目指しているので、大学に行って卒業して、いつかは渋谷さんのようにNPO団体で活動したい」

渋谷さんとは、ユウキさんを支援した支援しているNPO「陽和(ひより)」の代表者のことで、ユウキさんが頼りにしている人です。