物事の核心に迫る大石が聞く。今回は医療に欠かせない輸血用の血液が足りないという問題です。供給元の献血が抱えている深刻な課題とは。
(大石アンカーマン)
「こちら藤田医科大学病院です。ここは輸血部ということなんですが、どんな部なんでしょうか」

(藤田医科大学病院 輸血部・三浦康生医師)
「病院中の血液を一括して管理しているところです」

藤田医科大学病院・輸血部。
手術や病気の治療で使われる輸血用の「血液製剤」をここで管理しています。
(藤田医科大学病院 輸血部・三浦康生医師)
「がんの治療のときは、患者の体内で血液が作られにくくなるのでそういったときも輸血が必要になる」

単純に血液そのものを保管しているのではなく、赤血球や血しょうなど成分ごとに分けた「血液製剤」となっています。
中でも出血を止める役割を持つ血小板の「血液製剤」は、より厳密な管理が必要です。

(藤田医科大学病院 輸血部・三浦康生医師)
「血小板製剤が揺れているんですね。四六時中揺らしておく必要があります。血小板というのは、ほかの赤血球などと違ってより生き物に近い。実は呼吸をしている。揺らして出てくる老廃物を攪拌して外にだす」

この血小板製剤、実は4日しか持ちません。
しかし、血小板が減ってしまう病気の治療には欠かせないものです。
そして、輸血用血液製剤の実に8割はがんの治療に使われていて、年間約400万人分の血液が必要です。










