接種後の副反応疑い報告は3万6000件を超えています。接種後の死亡疑い報告は2057件となっています。

では、このあたりのリスクについてはどうなのか。

ワクチンの安全性について、現時点では重大な懸念は認められないと考えてよいとの判断がなされています。


国内の4回目、5回目接種後にかかる副反応疑い報告の状況においては、現段階では重大な懸念は認められないと。

一方で、接種後の発熱などの症状については、モデルナ社の2価ワクチンの方が頻度が高い傾向があるといういうことなんです。

厚労省の資料にこのようにありました。ファイザーとモデルナのワクチンの比較です。副反応の比較を見てみます。


発熱を見ても、倦怠感や頭痛を見ても、モデルナの方がファイザーよりも発症頻度が高いという数値は確かに出てきます。

では、重大な懸念はどうなのか。

日本国内では重大な懸念は認められないということになっていますが、海外の事例が出ています。アメリカにおけるものです。

アメリカで2022年8月31日から10月23日までの間に、医療関係者などからの報告に基づくワクチン接種後の有害事象に関する情報を解析したものだそうです。


オミクロン株対応2価ワクチンを受けた12歳以上の者について、5542件の有害事象の報告が提出されました。有害事象、ここにワクチンの副反応も含まれています。

結果はほとんどの報告、95.5%が非重篤に分類され、頭痛疲労発熱、悪寒となっています。一般的なワクチンの副反応です。

一方で重篤はどのぐらいあるかというと、このデータによれば4.5%あります。
この中には、死亡例、ファイザー27件とモデルナ9件も含まれています。

5542件の有害事象のうち、死亡例が36件あるんです。


結論を見てみます。接種後の有害事象について、従来型ワクチンなどと変化はなく、新たな懸念はないとしています。

死亡が36件あるんですが、新たな懸念はないというのがアメリカです。


日本全体で見てみますと、接種後の死亡が2057件。総接種回数が4億回を超えてこの数字なんです。


インフルエンザワクチンと比較してみるとどうかを調べてみました。

2019年に推計で5650万人の方がインフルエンザワクチンを接種したとみられるんですが、そのうち亡くなった方が6人ということです。

数字で単純比較はできませんが、接種回数で言うと新型コロナがインフルエンザの7倍ぐらい。死亡した人数でいうと、6件と2057件で300倍以上ということになります。これをどう見るのかということになります。