2023年の5月8日以降に始まったコロナワクチンの「春開始接種」。対象者は高齢者、基礎疾患がある人、そして医療従事者や高齢者施設の従事者などです。

どのぐらいのペースで進んでいるのでしょうか。
例えば6月で見てみますと、2023年の6月は1週間で250万人ぐらいのペースでだいたい推移しています。1日に換算すると30万人を超えるぐらいのペースで推移し、高齢者のワクチン接種率は42%を超えました。
全体で見ると、総接種回数は2023年7月4日の時点で4億回を超えました。

最も多い人で6回ワクチン接種をしているんです。これからワクチン接種をしようという方もいるかもしれません。しないという方もいるかもしれません。
現時点でわかっているメリットとデメリット、ベネフィットとリスクの最新情報をお伝えしていきます。
まずはベネフィット。
厚労省が出しているデータでは、入院予防効果が2ヶ月程度あり、重症化予防効果が6ヶ月程度あると厚労省は説明しています。資料が厚労省のホームページにも掲載されています。
有効性の持続期間について、入院予防効果は2ヶ月程度。ICU(集中治療室)に入ったり、死亡するなどの重症化予防効果は6ヶ月程度で50%以上を維持したという報告があります。

また、モデルナ社ワクチンがファイザー社ワクチンと比較して、感染予防効果がより長期間維持されたとする報告があります。
一方、入院予防効果などの持続期間については有意差はなかったとなっています。2023年の7月3日に出された厚労省の資料にはこう書いています。
現行のオミクロン株対応2価ワクチンというのは、オミクロンXBB系統株による重症化を予防しますと書いてあるんです。

いま増えつつあるオミクロン株のXBB株。
これに関しても、重症化予防効果はあるというふうに厚労省の資料には掲載されています。
これがいわゆるベネフィットということになるんでしょうか。
次に、リスクを見てみます。