名古屋港の夜空を見上げて「ウクライナのミサイルを全部花火にしてほしい」

20日の夜、名古屋港で行われたのは「名港水上芸術花火」。約1万3000発の花火が音楽に合わせて打ち上がり、夜空を彩りました。


花火を楽しんだ約1万人の観客の中には、主催者に招待されたウクライナの避難民約50人もいました。


(名港水上芸術花火 二村伝治 開催委員長)
「火薬の使い方でも、戦争で使うのではなく 花火のように楽しく使う方法もあるよと。すべてを忘れて、心の癒やしになればと」

実は、主催者は去年の花火大会にも招待していましたが、避難してきた皆さんは響き渡る「音」への恐怖から参加を見送ったといい、1年越しの招待となりました。


(ウクライナからの避難民)
「花火を見たときは、ウクライナのミサイルを全部花火にしてほしいと思いました。こういった花火を見ると、いつか「平和」になってほしいと感じます」
「花火が打ち上がる「音」を聞いた時、ウクライナのミサイルを思い出したけど、とてもすばらしかったです」


ウクライナ侵攻が始まって約1年3か月。戦争当事国の大統領が広島に来たということを、どう受け止めるべきなのか。
いずれにしても「平和」への思いを新たにしたG7広島サミットでした。